キリスト教Q&A

先生、イエスって名前ですか?

まず、イエス・キリストというのは、「名前」と「名字」ではないのですよ。「イエス」は、たとえば、「桃太郎」とか「桃子」とかいう固有名詞です。
「イエス」は難しく言えば、ヘブライ語の「ヨシュア」の短縮形のギリシア語読みです。ところで、「イエス」という人名は当時広く使われていました。驚くことに、新約聖書には「ナザレのイエス」の他に同名の人が何人かいます!

1. イエスの系図の中に「ヨシュア」として登場しています。(ルカによる福音書3章29節)
2.運良くイエスに代わって釈放された囚人の「バラバ・イエス」という人物がいます。(マタイによる福音書27章16〜17節)
3. 「ユスト」と呼ばれるユダヤ人キリスト教徒もいます。(コロサイの信徒への手紙4章11節)
4. 魔術師エリマの名が、「バルイエス」であるので、彼の父は「イエス」という名前であったと推定されます。(使徒言行録13章6節)

しかし、キリスト教が広まるにつれてユダヤ教でもキリスト教でも「イエス」という名前は使われなくなりました。

もう少し「イエス」という名についてお話ししますと、マタイによる福音書によれば、「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救いからである。」とあり、マリアから生まれる子を「イエス」と名付けるように天使がヨセフ(マリアの夫になった人物)に命じたとされています。

「イエス」とはもともとヘブライ語の名「イエホシュア」(主は救い)が用いられていて、これがなまって「イエシュア」となり、さらにギリシア語に転じて「イエースース」となったのです。