観光分野における女性人材育成プロジェクト
基本情報
事業名 | 観光分野における女性人材育成プロジェクト |
担当者 | 崔 瑛(2019年度退職) |
所属 | 人間社会学部人間社会学科 |
実施時期 | 2014年4月1日~2016年3月31日 |
分野 | 教育プログラム開発 |
キーワード | 女性人材、観光産業、教育プログラム、産学官連携、静岡市 |
事業の紹介
概要
文部科学省の「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」の一環として静岡市女性会館によって実施された「観光分野における女性人材育成プロジェクト」において、本学は連携教育機関として、教育プログラムの企画、運営・検証に関わった。2014年度は、教育ニーズ調査および教育プログラムの企画を行い、2015年度は、教育プログラムを運営した。
目的
本プロジェクトは、女性が観光業界を理解し、産業界で必要とされる学びを通して実践と活躍ができるような「サポート基盤づくり」に取り組むためのものであり、静岡市在住の女性を教育対象とした。2014年度の調査では、人材育成に向けた有用な知見が得られ、2015年度のモデル講座の企画・実施・検証を通して、男女共同参画関連施設等での応用が可能なプログラム開発を目指した。
活動内容
本プロジェクトの実施体制
産学官連携会議が設置され、地域の観光産業関係者や教育機関関係者、有識者の意見を取り入れながらプロジェクトが進められた。教育プログラムの構築に向けた事前調査は、2014年度実施し成果報告書が出されている。2014年度の観光分野に対するニーズ調査は、教育受講側と産業側の2つのパートに分けて実施された。また、2015年度は調査結果に基づき構築された教育プログラムを実行した。
成果
モデル講座プログラムは、静岡英和学院大学の教授陣および専門知識のある実務家が担当し静岡市を知る、観光を知る、観光との関わり方を考える3つのパートで構成された。全15回の講座カリキュラムが組まれ、2015年9月5日から2016年1月30日まで実施された。全15回の講座のうち10講座以上ライブ受講し、最終発表会に参加することを条件にJo-Shizu観光アンバサダー認証を行った。最終発表会での成果は非常にレベルが高く、現場で応用可能なものも多数あった。
モデル講座修了後の意見調査では、ほとんどの受講生が“観光について興味深く学ぶことができた”、“知識を入手し理解できた”と答えており、9割以上の受講生が静岡市に対する興味や理解が深まり、観光に対する見方や考え方に変化があったと答えた。また、講座を通して学んだことを実務・実践へ活用できた(4割)、仲間ができた(7割)等と答え、教育プログラム企画時の目的に沿った効果がみうけられた。教育修了後、観光や地域づくりに関わる活動を始めようとする意欲を示し、実際、取り組みを開始している修了性が複数人出たこともモデル講座の肯定的成果である。
カリキュラム一覧
モデル講座修了後の意見調査では、ほとんどの受講生が“観光について興味深く学ぶことができた”、“知識を入手し理解できた”と答えており、9割以上の受講生が静岡市に対する興味や理解が深まり、観光に対する見方や考え方に変化があったと答えた。また、講座を通して学んだことを実務・実践へ活用できた(4割)、仲間ができた(7割)等と答え、教育プログラム企画時の目的に沿った効果がみうけられた。教育修了後、観光や地域づくりに関わる活動を始めようとする意欲を示し、実際、取り組みを開始している修了性が複数人出たこともモデル講座の肯定的成果である。
カリキュラム一覧
実施日 | プログラム | 内容 |
2015/9/15 | 静岡市が観光に力をいれるワケ | 静岡市職員による市観光政策概観、ガイドの取り組み |
2015/9/29 | しずおか食探訪 | 地域性のある食の魅力、中山間地域活性への利活用 |
2015/10/3 | 現場で体験ガイドに学ぶ | ボランティアガイドと市街地のまち歩き体験 |
2015/10/13 | 静岡の魅力発見ワークショップ | 受講生自身が魅力を感じる市の観光資源の抽出・共有 |
2015/10/27 | おもてなし力を磨く | 客、働く人の育て方、社会心理学からのおもてなし |
2015/11/7 | 現場視察ツアー | 熱海視察(NPO法人atamista、起雲閣の取組み) |
2015/11/10 | 旅のユニバーサルデザイン | バリアフリー旅行会社の業務 障害者旅行手伝い基礎知識 |
2015/11/24 | インバウンドってなに? | インバウンドの意味、通訳案内士実務(特徴と注意点) |
2015/12/5 | 静岡の魅力英語で紹介 | 静岡の魅力を案内するための簡単な英会話 |
2015/12/8 | ニーズとアイデアの見つけ方Ⅰ | デザイン思考による静岡の新観光サービス企画 |
2015/12/22 | SNSを活用した口コミ広報術 | SNSの特徴と効果的情報発信、市民目線の発信方法 |
2016/1/12 | となりの国の言葉と文化 | 韓国と台湾の観光客の特徴(中国語・韓国語表現) |
2016/1/19 | ニーズとアイデアの見つけ方Ⅱ | カスタマージャーニーマップ作成・課題の発見 |
2016/1/30 | 最終発表会(2部構成) | グループ課題発表、自身の観光との関わり方の発表 |
備考
本プロジェクトに関する資料は静岡市女性会館ホープページでダウンロード可能である。http://aicel21.jp/information/
なお、本プロジェクトの学術的成果は、
1.日本イノベーション教育学会 第4回年次大会(2016年6月18日)
ポスターセッション発表「観光産業人材育成教育プログラムの開発」
2.日本ホスピタリティマネジメント学会全国大会(2016年8月7日)
「観光分野における女性人材育成の取り組み」(A study on developing the education program to promote the social participation of women in the tourism sector)
1.日本イノベーション教育学会 第4回年次大会(2016年6月18日)
ポスターセッション発表「観光産業人材育成教育プログラムの開発」
2.日本ホスピタリティマネジメント学会全国大会(2016年8月7日)
「観光分野における女性人材育成の取り組み」(A study on developing the education program to promote the social participation of women in the tourism sector)
上記を通して報告をしている。
また、当プロジェクトについては、以下のような成果報告と外部からの評価が行われた。
3.2016年8月27日に実施された国立女性会館平成28年度「男女共同参画フィーラム」における「女性会館発観光分野における女性人材育成プロジェクト」と題したワークショップで多くの参加者に紹介された。ワークショップでは、修了生による教育修了の活躍に関するプレゼンテーションが2件あり、本学教員(崔瑛)による成果報告が行われた。
また、当プロジェクトについては、以下のような成果報告と外部からの評価が行われた。
3.2016年8月27日に実施された国立女性会館平成28年度「男女共同参画フィーラム」における「女性会館発観光分野における女性人材育成プロジェクト」と題したワークショップで多くの参加者に紹介された。ワークショップでは、修了生による教育修了の活躍に関するプレゼンテーションが2件あり、本学教員(崔瑛)による成果報告が行われた。
4.全国女性会館協議会の事業企画大賞「奨励賞」を受賞し、その優秀性を表彰された。
今後の予定
メッセージ
地域連携事業に関するお問い合わせ・ご相談
(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当
Tel&Fax 054-262-0091
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