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ゴムの手が自分の手に(2014年8月5日更新)

サマーキャンパスでのデモ
サマーキャンパスでのデモ

 7月27日日曜日、短大現代コミュニケーション学科のサマーキャンパスでゴムの手が自分の手のように感じるラバーハンドイリュージョンのデモ展示を行いました。このデモでは、まずテーブルの上に置いたゴムの手とついたての陰に隠した本人の手が筆で同時に触られます。触られているゴムの手だけをじっと見ていると、ゴムの手が自分の手のように思えてくるというイリュージョンが生じます。自分の手を自分の手として感じるという感覚が、実は目から入ってくる情報と手から入ってくる情報の組み合わせによって脳が作り出している者であることを知る感覚心理学の面白いデモです。

 数年前から、このイリュージョンを体験できる仕掛けを用意して、授業などでデモしたいと考えていたのですが、ゴムの手を手に入れる機会に恵まれませんでした。ところが去年、ネイルアートの授業を修了した学生が授業で使ったゴムの手を提供してくれ、仕掛け作りができるようになりました。ちょうど、サイエンスコミュニケーターとしてボランティアをしている静岡科学館る・く・るで、ボランティアを中心とした「おもしろ科学フェスティバル」の展示企画をする時期であったので、それに向けて作成を始めました。最初、単についたてで本物の手を隠して、ゴムの手と本物の手を筆で触れば簡単にイリュージョンが体験できるものと思っていたのですが、当時のゼミの学生たちに試したところ誰一人感じる者はいませんでした。その後、る・く・るのボランティアの方達やゼミ生たちに意見をもらったりしながら、改良を重ね、なんとか年度末のフェスティバルでは、体験した方の9割以上の方がイリュージョンを感じられるとおっしゃっていただけるような仕掛けが出来ました。

 フェスティバルの後、ラバーハンドイリュージョンは、4月、5月とる・く・るの10周年記念企画展「みる・きく・さわる」展にも採用していただき、今年のゼミ生たちを中心に展示を行いました。

 さて、今回のサマーキャンパスでの展示は、恒例になっているアロマ体験や日本茶試飲、ネイティブの先生と英会話を楽しむイングリッシュカフェなどの展示に混じっての初の試みでした。学生スタッフにその場でまず体験してもらい、やり方を教えて、即席にデモスタッフを養成、ちょっと大丈夫かなというところですが、結局私よりずっと上手にデモを行いました。最初は妙なブースに高校生も親御さんもちょっと戸惑い気味でしたが、学生たちが自ら高校生に声をかけて次々とデモを実施し、大成功でした。手前味噌ですが、現コミの学生のコミュニケーション能力の高さを感じさせられました。

 なお、ゴムの手は、その後も学生から提供があり、私の研究室には現在4つの手が並んでいます。


短期大学部現代コミュニケーション学科
重森雅嘉

 

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