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今年の卒業研究

製本された卒業研究
製本された卒業研究

当研究センターの研究員のうち人間社会学部に所属しているスタッフは,大学で卒業研究の指導を行っています。1人のスタッフがだいたい5名~10名の学生を担当しています。学生たちがこころについてもつ疑問を,最終的には論文の形で自ら答えられるよう,研究のアイデアや実験方法,データの分析,結果の解釈など,ひとつひとつのステップを,1年間をかけてクリアしていくのです。
 学生たちにとっては,世界でまだ誰も取り組んだことがなく正解のわかっていない問題に挑戦するわけですから,そのハードルはとても高く感じられるはずです。しかし同時に,世界に1つしかない推理小説・冒険小説を自分で書いていくような楽しみでもあると思います。
 今年(2014年度)は,23名が卒業研究でこころの謎に挑みました。それぞれの研究のタイトルは以下の通りです(参考までに,それぞれの研究が心理学のどんな分野と関連が深いかをカッコの中に書きました)。
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犯罪要件における加害者に対する印象及び量刑に与える影響について(犯罪)
大学生における恋愛崩壊からの立ち直りについて(社会)
不快感情による価格判断の変化(産業)
外集団に親友がいる場合の内集団ひいきに与える影響(社会)
性格の類似性と自尊感情が対人魅力に及ぼす効果(社会)
ボランティア活動がコミュニケーションスキル及び自己受容に与える影響について(社会)
異性の恋愛感情を過剰に意識する場面の特徴について(社会)
ファッション意識度と性格特性の関連性(性格)
情報処理スタイル(合理性-直感性)が視空間作業記憶に及ぼす影響(認知)
トランプゲーム「ダウト」から嘘の考察(認知)
パーソナルスペースとコミュニケーション能力の関連性の検討(社会)
被服行動とジェンダーアイデンティティの関連性の検討(社会)
利他行動が感情に与える影響(社会)
大学およびインターネットにおける自己開示,孤独感との関連(社会)
人はなぜ壁のしみを怖がるのか: 恐怖の情動時における視覚の認知の検討(認知・感情)
色彩好悪とBig Five性格特性との関連(性格)
父子関係が他者への認知・好意に及ぼす影響(社会・発達)
指の長さと性格(Big 5と性役割)との関連 性格(性格)
追うものと追われるもの: 被害者と加害者の視点の違いに関する研究(犯罪)
POPのメッセージの違いによる購買意欲への影響の検討(産業)
価格表示が消費者に与える影響(産業)
大学生の授業意識と学習動機(教育)
日本の若者の海外渡航行動と性格特性の関わり:観光動機尺度・Big Five尺度・時間的展望体験尺度を用いて(社会・性格)
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 いかがでしょうか。あなたの興味をひく研究はありましたか。このタイトル一覧を見るだけでも,「こころの研究」にはいろいろなテーマがあるのだとわかっていただけると思います。卒業研究で選ばれるテーマは年度ごとに大きく変わります。今年は社会心理学に関連するテーマを扱った研究が多かったように見えますが,よく見てみると他の分野にも関心がまたがっているものがほとんどです。こころの研究が分野ごとにきれいに分かれているのではなく,巨大な謎を解明しようとしていろいろな方向から手を伸ばしているのだと,ぜひ知っていただきたいと思います。
文: 波多野純(人間社会学科)

 

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