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書籍紹介『認知心理学の冒険』『日々の生活に役立つ心理学』(2015年3月23日更新)


 東京大学文学部心理学研究室のある教授が、高校時代に「大学では心理学を勉強したい。」と父親に伝えると、「何だ?それは。一冊くらい心理学の本を読んでから考えろ。」と言われ、適当に選んで読んでみたが、さっぱりわからなかったとおっしゃっていました。日本では、「心理学」の授業に触れる機会は、大学入学までないのではないでしょうか。では、心理学に興味がある中学生や高校生はどのような本を手に取ってみればいいのでしょうか?心理学を本格的に学び始める前の方に、心理学を学び始めたばかりの方に、または少しだけ心理学に触れてみたい方に、最近出版された本を2冊紹介します。
 一冊は、ナカニシヤ出版から2013年に出版された『認知心理学の冒険』です。とっつきにくい認知心理学を日常生活との関わりから解説したテキストです。各節は、スタートアップ、ホットトピックス、ブリッジ、フューチャービューという4部から構成されています。特に、初学者はスタートアップを読んでみてはいかがでしょうか。そこでは、著者達が厳選した基礎的な理論や重要な概念のみが記されています。そこから、さらに興味をもった方はホットトピックス以降にも挑戦してみて下さい。たとえば、第1章1節「感情と記憶」では、スタートアップで気分と情動の違いを説明し、フューチャービューで感情をコントロールする方法を最新の知見とともに解説しています。
 もう一冊は、川島書店から2014年に出版された『日々の生活に役立つ心理学』です。科学的な理論に基づいた心理学の知識を説明すると同時に、心理学が毎日の生活の中でどのように応用され、使われているかを紹介したテキストです。こちらの本でも、心理学の知識を日常生活と関連づけてわかりやすく説明されています。たとえば、第1部1章「学習心理学」では、条件づけなど基本用語を説明した上で、効果的な子どものしつけやツンデレの異性になぜ惚れてしまうかなど身近な行動を心理学的に解説しています。
 心理学に興味があるけれど、どの本を読んだらいいかわからないという方は、ぜひこの2冊を手に取ってみて下さい。ちょっとお高いなと思ったら、学生向けの蔵書が多いことで知られる静岡英和学院大学の図書館で読んでみて下さい。ちなみに私はそれぞれの本の一部の執筆を担当させて頂いています。疑問・質問などがあれば、できる範囲でお答えできればと思います。
文:日比優子(人間社会学科)

 

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