デジタル地域通貨「富士山Gコイン」の使用状況調査及び地域通貨による地域振興

基本情報

事業名 デジタル地域通貨「富士山Gコイン」の使用状況調査及び地域通貨による地域振興
担当者 毛利 康秀
所属 人間社会学部人間社会学科
実施時期 2024年10月1日~2025年3月31日
分野 地域社会学
キーワード 地域振興、キャッシュレス決裁、社会調査

事業の紹介

概要

ふじのくに地域・大学コンソーシアムの令和6年度ゼミ学生等地域貢献推進事業の指定課題(御殿場)の「デジタル地域通貨「富士山Gコイン」の使用状況調査及び地域通貨による地域振興」へ応募・採択されたことを受けて、研究課題の検討、現地へのフィールドワークおよび調査活動を行った。

目的

この取り組みは2023年度に行った活動の延長上に位置するもので、御殿場市で運用を開始したデジタル地域通貨「富士山Gコイン」の利用状況および利用の意向に関する調査活動を行い、データの分析・検討を通して、コロナ禍を乗り越えた御殿場市の持続的な地域振興・観光振興についての提言の取りまとめることを目的とする。

活動内容

御殿場市役所、御殿場市商工会、御殿場市観光協会への関係者への聞き取り調査を行うとともに、商店街や商業施設へのフィールドワークを行い、景況の確認を行った。商工会が実施したアンケート調査の集計、および御殿場駅前で実施したアンケート調査の集計・分析を行った。

成果

富士山Gコインは市民の半数以上が利用している普及率の高さに比して利用頻度が低調である実態が判明した。利用する理由として、過半数が「プレミアムがつくから」を挙げており、プレミアムが終了した場合は「使う頻度が減る/使わなくなる」とする回答が3分の2近くに達し、その傾向は若い世代でより顕著であり、現状においてはプレミアム頼みであることが浮き彫りになった。なお、地元に愛着がある人は富士山Gコインの利用意欲が全般的に高く、「地域経済に貢献できるから」とする意識も高い傾向が出ていることが判明した。これらの分析結果から、富士山Gコインの利用促進策と連動したイベントなどを積極的に開催して活性化を図るとともに、地元愛を涵養するための一層の取り組みが有効ではないか、とする提言を取りまとめた。

備考

取り組みの成果は2025年2月8日に開催された「第10回ふじのくに地域・大学フォーラム」で発表した。

今後の予定

御殿場市からは2025年度の活動についての打診もいただいており、これまでの活動をさらに発展させた上で総括し、フィードバックを進めていく予定である。

地域連携事業に関するお問い合わせ・ご相談

(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当

Tel&Fax 054-262-0091