古代から近現代にいたるさまざまなジャンルの文学作品に触れ、先人たちの思想や感性を学び、言語や表現に対するシャープな感覚を養います。
科目1日本近代文学研究
国語教育で扱われる文学作品を取り入れながら、小説とは何か、近代の小説が存在することの意味や価値について考えていき、日本の近代小説の読み方について理解を深めていきます。
科目2日本語学研究
言語習得のメカニズムを学び、日本語学習者に対し多角的な理解ができる力を養います。
また、普段何気なく口にしている日本語やTV番組・新聞・流行語などを資料として取り上げ、身近な言語現象について学んだ知識を応用して論理的に考えていきます。
科目3日本文化フィールドワーク
日本国内の土地を訪れて、その土地ゆかりの風土・文化について理解を深めていき、その場所についての概要、関連する歴史、現代社会との繋がりをまとめていきます。
日本近代文学ゼミ
「夏目漱石」「芥川龍之介」「小泉八雲」「太宰治」「村上春樹」「女性文学」「児童文学」などを取り上げ、小説を読むことの意味や役割について研究します。伝統的な東洋的要素と近代的な西洋的要素が混じり合い誕生した日本の近代文学に関して、調べることや、自己の思考や感受性を通して、文学作品の言葉と文脈を読み解き、日本の近代文学の言葉の深さと魅力を掘り下げていきます。
日本古典文学ゼミ
記紀神話、「源氏物語」、歌舞伎などの日本古典文学作品を取り上げます。そして、言葉だけではなく絵巻などについても理解を深めることができます。アニメや、ゲームのキャラクターの元となった話についても勉強できます。国語の教員をめざしている学生や、本が好きな学生におススメです。
日本語学ゼミ
言語学・日本語学・方言学の基礎的な知識や概念を身につけながら、日本をはじめとする世界のさまざまな地域の言語について研究します。フィールドワークで方言調査をおこない、地元の方言の独自性や、他の言語社会との意外な共通性を見つける楽しみもあります。身の回りのことばを見つめ、ことばから人と世界について考えてみませんか。
ユーモアと知識あふれる先生のもと、
日本語の成り立ちから学ぶ
方言について興味を持ったことがきっかけで、日本語学のゼミを選びました。現在は、日本語の成り立ちから発音、発声法など、言語に関する事柄を幅広く学んでいます。発音や発声法の講義は、座学に加え、体を動かして学ぶこともあります。また唇や舌など発音に使う箇所の形には名称があり、それを真似て発音を繰り返しながら覚えます。先生はユーモアも交えながら、質問にもていねいに答えてくださるので、楽しく着実に日本語の学びを深めることができます。
日本語や日本の古典、文学を学び、
言葉や表現に対する思考と感性を磨く
鈴木 正和教授
専門分野:日本近現代文学、女性文学、児童文学、 国語教育
日本語文化メジャーには言語としての日本語、日本文学、古典、伝統文化、近代文化、地元静岡の歴史や文化について学ぶ科目などがあります。また国語科の教員免許取得に対応した専門科目、他メジャーでも役立つ日本語や文化を広く学ぶ科目なども開講しています。日本語や各地の方言、古典、文学に興味がある方、言葉や表現に対する思考と感性を磨きたい方に最適で、学んだことが日常生活や交流などで役立つことも多々ある分野だと思います。