事業名 | 地域連携プロジェクト型セミナーにおける学生によるフィールドワーク演習 |
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担当者 | 永山 ルツ子 |
所属 | 人間社会学部人間社会学科 |
実施時期 | 2014年4月1日~2014年8月31日 |
分野 | 産学連携、その他(心理) |
キーワード | 心理学、認知科学、コミュニケーション、顔 |
静岡市街地における違法駐輪問題について学生自らが現地調査を行った。㈱静岡鉄道の協力で駅付近に、認知心理学的見地に基づいて赤ちゃんポスターを掲示したところ、違法駐輪抑止効果が僅かながら得られた。
静岡大学と本学静岡英和学院大学は平成25年度から地域産業界と連携した授業科目である「地域連携プロジェクト型セミナー」による授業を行ってきた。本セミナーは、学生らが地域社会に出て、そこでの問題を自らで見いだし、調査あるいは実験により問題を解決していくことを目的として行った。
本セミナーは、静岡市中心市街地 (通称「おまち」) の地域振興団体である「I Loveしずおか協議会」と静岡大学・静岡英和学院大学の協働によって開講され、本学静岡英和学院大学においては3年生の専門ゼミ科目として実施した。
市街地において、I Loveしずおか協議会および静岡大学と共同でキックオフミーティングを開催し、市街地における問題点を学生らが自らテーマとした。本学の永山ゼミの学生らは、「I Loveしずおか協議会」や静岡市役所の方々と協議した結果、市街地における違法駐輪を取り上げ、どうすれば違法駐輪を減らせるかについて調査および実験を行った。
株式会社静岡鉄道の協力を得て、日吉町駅周囲に赤ちゃんポスターを貼ることにより違法駐輪の抑止効果が得られるかどうかを検証した。
ポスター掲示により短期的な抑止効果は得られたが、今回の実験で用いたポスターの掲示だけでは、違法駐輪を長期的に減少させる有効な手段とはいかなかった。しかし、設置した箇所の近隣住民から、ポスターに対して好印象を得ることができた。
その後、「I Loveしずおか協議会」における違法駐輪対策委員会における意見交換会で、本学学生が今回の活動を通した意見を述べるなど、地域社会の問題点に学生らが積極的に関わることができた。
本セミナー演習の実施に関して、酒井徹也先生・須藤智先生・坂井敬子先生(静岡大学 大学教育センター)、日比優子先生・野瀬元子先生(静岡英和学院大学 人間社会学部)、I Loveしずおか協議会様、㈱静岡鉄道様に多大なるご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
2015年度も引き続き、I Loveしずおか協議会・静岡大学との「地域連携プロジェクト型セミナー」を行う予定です。
「人間」を扱う心理学だからこそできることがあります。人の感情、志向など、心理学を通して、地域の問題を学生共に解決していきたいと思います。
(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当
Tel&Fax 054-262-0091