中山間地農村コミュニティ拠点つくりを支援する
−宿泊施設における糖尿病療養型メニューの開発−

基本情報

事業名 中山間地農村コミュニティ拠点つくりを支援する
−宿泊施設における糖尿病療養型メニューの開発−
担当者 前田 節子(2019年度退職)
所属 短期大学部食物学科
実施時期 2012年7月1日~2014年3月31日
分野 健康
キーワード 在来作物、中山間地、6次産業化、商品開発、機能性

事業の紹介

概要

オクシズにある温泉宿泊施設のメニュー調査を実施することにより、中山間地の観光における新しい「食」を考える事業である。

目的

静岡市内の中山間地にある温泉宿泊施設と恊働でメニュー調査を行い、糖尿病療養型メニューの開発を行い温泉施設における新たな価値の創造をはかる。

 

活動内容

2012年度
宿泊施設3軒のメニュー調査を実施した。提供されたメニュー(スタンダード)の食材をその場で計量し、食品成分表をもちいて栄養価を計算する方法で、すべてのメニューの栄養価を算出した。反復は3回とりデータはその平均値を用いて、栄養素のバランスを日本人の食事接収基準を参照にバランス解析を行なった。

成果

従来行なわれていなかった栄養調査を実施することで、温泉宿泊施設の健康に関する意識のレベルアップに貢献した。メニューをアレンジすることで長期療養型メニューに改変することが可能な施設もあることがわかった。また、どの施設も調味料(砂糖、塩、醤油)の使用量が多く、味付けが濃い傾向にあり、食塩相当量が日本人の食事摂取基準を大きく超える施設がほとんどであった。非日常を求める温泉施設であっても、調味料の削減につとめる必要性があることが明らかとなった。

今後の予定

静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センターで栽培されている作物を利用した加工食品を静大と恊働で製品化する計画をしています。

メッセージ

在来作物に関する調査研究を、他大学の教員や地域の方々と行っています。在来作物は高齢者が栽培していることが多く、種や農業技術の次世代への継承も問題となっています。県内各地にも種々の在来作物があることがわかってきました。それらの周辺にある文化についても検証していきます。
中山間地にある温泉施設の療養型メニューについて栄養調査をしてきました。生活習慣病などの疾病を持つ利用者にも対応できる療養型メニューを地域の方と考えています。

地域連携事業に関するお問い合わせ・ご相談

(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当

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