若者へのエイズ予防啓発及びHIV検査の周知

基本情報

事業名 若者へのエイズ予防啓発及びHIV検査の周知
担当者 市原 乃奈(2019年度退職)
所属 人間社会学科
実施時期 2018年8月1日~2019年3月31日
分野 保健、福祉、教育、国際
キーワード AIDS、HIV、啓発、若者、STD

事業の紹介

概要

HIV感染症やエイズに関する正しい知識の普及啓発活動、および、相談窓口や検査・予防に関する啓発活動を行う。日本語学ゼミの特色を活かし、若者へ受け入れられやすい文章とビジュアル・エイドを用いた広報物とSNSによる発信を行う。

 

目的

静岡市をはじめ、日本の若者の間では「いきなりエイズ」が急増している。エイズは私とは関係ない!異性との性交渉のみだから大丈夫!不特定多数の人と性交渉を持っているわけではないから平気!などと思っているのは大間違いで、自分の交際相手が一人でも、相手に不特定多数の人と性交渉をした経験があれば、自分も間接的に多くの人と接することになる。こういうことに無知であると、気づかぬうちにHIVの感染者になっているというケースも少なくなく、合併症を引き起こして初めてAIDSを発症したことが判明する事態が増え続けているのである。性交渉がある人には誰にでもHIV感染のリスクはあるものと考えるべきである。また、不安を抱えていながらも検査に行けない・相談窓口に恥ずかしくて行けないという心的リスクを抱えていることもある。これらについて私たちゼミが一丸となって実体験し、情報をわかりやすく伝え、知識を持って行動することこそが愛と勇気の印なのだということを啓発している。

活動内容

【広報物】
〇バスボム・石鹸・メモ帳・チラシ・かるたの開発
→バスボムや石鹸は人目のつかないところでじっくり考え、自身と向き合える空間として浴室に焦点を当て、バスボムの中にHIV感染症やエイズに関する正しい知識や相談窓口などの情報を耐洗紙を利用して記載し、閉じ込める。溶けたところで、それらが花びらや星形などとなって水面に浮くよう作成する。バスボムの包装紙もデザインし、包装紙にも情報をあしらったものにする。
→メモ帳はメモするためにAIDS/HIVの知識が目に入るよう、透かしのような啓発文書が入ったメモ帳を作成。学生が荷物にならないように、ペンケースやクラッチバックに入る大きさにとデザインに設計。
→チラシの開発
エイズデーや人権に関する日にちなみ、学園祭やイベントで情報を詰め込んだものを作成し、啓発品とともに配布。

【SNSでの発信】
〇インスタグラムおよびツイッターでAIDS/HIVに関する情報を発信。
→ゼミ生全員で参加するHIV検査のレポートや調査内容を学生目線で発信する。
2週間に1回のペースでテーマを決め、自分たちの疑問に対して調査したことを発信したり、クイズ形式で誤解を正していったりするコーナーを発信していく。
〇市の広報誌などにも掲載をしていただく。

【標語・キャッチコピーの作成】
→本ゼミでは、キャッチコピーが人々に与える影響を2年前期に考察した。日本民間放送連盟が1983年頃に製作した麻薬撲滅啓蒙CMのキャッチフレーズ「覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?」を検討した。HIV感染症やエイズに関する標語やキャッチコピーなどを考え、人々の脳裏に焼き付くような衝撃を与えることを目指す。

 

成果

〇今期の達成事項
インスタグラム&ツイッター…当初はフォロアーがいなかったが、現在70の人や機関にフォローしていただいている。入試の面談の際に、当ゼミのインスタグラムを見たという学生も増えている。

バスボム…学園祭で作成体験コーナーを設置。次年度も継続して実施。

メモ帳…現在業者に発注中。2月14日の「しずおか県内大学 地域教育・研究フェア」で配布できるよう、現在納品待ち。

標語・キャッチコピー…次年度のAIDSコンクールに、ゼミメンバー法月・溝口・指導教員市原のコピーを応募予定。静岡市からは「え・い・ず・よ・ぼ・う」で始まる標語・キャッチコピーの作成依頼が来たため、2週にわたって考案。静岡市のトイレットペーパーに他大学が昨年度開発した「エイズ啓発のエイちゃん」とコラボレーションして印刷されるとのこと。

該当でのエイズ啓発キャンペーンの参加…学内および静岡駅で世界エイズデーに合わせて啓発品を配布、そして検査等を呼びかけた。

〇その他
・エイズ検査を実体験して、その情報を配信できた。
・活動を静岡市のフェイスブックに取り上げられた。
・SDGs推進 TGC しずおか 2019 by TOKYO GIRLS COLLECTIONにて広報物を掲示していただいた。

今後の予定

〇次年度以降の計画
かるたの制作
→標語・キャッチコピーの選別分をかるたの文言に割り当てる。絵を描く等の作業がはっせいするため、それをどうするか検討している。最終的に市内の小中学校分を作成し、貸出品とすることを申請し、許可を得ている。

石鹸の作成
→材料とコストの関係で、廃油を利用した石鹸を作成する。スライム式の一回使い切りタイプとし、中身はバスボムと同じものとする。春休み中に2019年の学園祭に向けて試作品を作る予定。

SNSの充実
→内容や発信に関するルールがやっと定まってきた。内容をさらに充実すべく、今後は、AIDSの情報に関係のある機関や人物にインタビューをおこなったり、ActAgainstAidsの活動にも参加していく。

メッセージ

活動をすることによって、自分の将来を見据えた行動がゼミ全体でできるようになってきた。
正しい知識を得ることは、実にかっこいいことであることを、どんどん発信していきたい。
また、日本語学ゼミである特性を活かした活動としていきたい。例として、先行研究をクリティカルシンキングし、参考文献の取り扱い方やあげ方のルールをまもることの重要性を明示していくことで、同年代の方々へのメディアリテラシー能力の向上のモデルともなっていきたい。

地域連携事業に関するお問い合わせ・ご相談

(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当

Tel&Fax 054-262-0091