人間社会学科 観光ゼミ合同 静岡市宿泊観光促進プロジェクト

基本情報

事業名 人間社会学科 観光ゼミ合同 静岡市宿泊観光促進プロジェクト
担当者 野瀬 元子(2017年度退職)/崔 瑛(2019年度退職)
所属 人間社会学科
実施時期 2012年9月25日~2013年2月25日
分野 観光
キーワード 静岡市、宿泊

事業の紹介

概要

首都圏在住者を対象とした静岡市観光に関する意識調査による需要動向の把握、市内宿泊施設、梅ヶ島、川根本町の温泉地の供給側の取り組みを観光ゼミ学生が調査し、今後の課題と提案を行った。

目的

本プロジェクトは人間社会学科所属学生の専門領域での学修を深化させるため、大学が立地する静岡市およびその周辺地域のフィールドに出向き、調査対象の現状を実地で把握し、大学生として実社会の課題と向き合う経験を積むこと、また、学科の取り組みを広く社会へ広報する目的で観光ゼミによって実施された。具体的には、通過型観光が多い静岡市の現状から滞在型観光の促進方策について検討するため、広域連携の地域も加えた関係主体の実態を学生が実地調査し、その課題をまとめ、学生の視点による提案を報告書にまとめることで地域に貢献することを目指した。

活動内容

2012年度観光ゼミ(崔ゼミ・野瀬ゼミ)「専門演習Ⅰ」2年生23名および教員2名を本プロジェクトのメンバーとして調査研究、成果発表による広報活動に取り組んだ。対象は、大学が立地する静岡市とし、通過型観光が多い現状から滞在型観光の促進を念頭に、静岡周辺の広域連携も考慮しながら関係主体の実態を学生が実地調査し、学生の視点から観光振興の提言を行った。7つのテーマ毎に3~4名で構成される班に分かれて、①首都圏在住者を対象としたWEBアンケートによる意識調査、宿泊施設(②ホテルアソシア静岡、③日本平ホテル)ならびに温泉地(④梅ヶ島、⑤寸又峡・川根本町)を対象としたアンケート及び聞き取り調査、⑥旅行業(JTB中部 静岡支店)及び⑦観光行政(静岡市役所)を対象としたインタビュー調査の企画・設計・実施を行った。その成果の最終報告会を2013年1月17日に実施した(出席者数:60名)。当日は、静岡市観光コンベンション協会、川根本町まちづくり観光協会の方々にコメンテータとして出席をいただいた。

成果

本事業は、人間社会学科の学生は社会に出て実習を行う機会が少ないという問題意識から企画されたものであるが、宿泊観光という視点から地域社会の様々な主体に対して本学科学生が調査をするという場を設けることにより次の三点の成果があった。第一に、調査主体として大学名・学科名を名乗り、調査を実施した学生の活動自体が地域に根ざした大学教育の一端を示す機会となると共に学修の深化の契機となった。二点目として、1月17日の最終報告会へ他大学の研究者、地域の観光主要組織から出席を得られたことにより、本学人間社会学科の観光メジャーの存在を地域に関係者に周知させる機会となった。また、この報告会の内容が静岡新聞(1月23日朝刊)で報道されたことにより、大学広報に寄与できた。最後に三点目として、学生による調査報告書の作成、学生の調査活動の様子の記録撮影により、学科広報に利用可能な観光系ゼミに関する広報素材を提供できた。

メッセージ

私の研究室では,観光地や観光施設などのフィールドで、学生とともに来訪者へのアンケートや観光振興に取り組む主体を対象としたインタビューを通じた社会調査をこれまで行ってきました。これからも地域の観光振興に向けた検討を行っていきたいと考えています。地域磨きには外からの視点を持つことが有用です。様々なニーズを持つ人の視点で地域を見直してみましょう。

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(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当

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