専門演習1(観光ゼミ)三保松原観光実態調査

基本情報

事業名 専門演習1(観光ゼミ)三保松原観光実態調査
担当者 野瀬 元子(2017年度退職)
所属 人間社会学科
実施時期 2014年9月30月~2015月2月28日
分野 観光、地域づくり
キーワード 観光、旅行者行動分析

事業の紹介

概要

三保松原の来訪者行動・評価を把握するため実地調査を実施した。また、静岡市役所文化財課(現・歴史文化課)にご協力をいただき、当該地域の情報発信や環境保全に関する取り組みについてインタビュー調査を行った。

目的

観光ゼミの専門演習(9名)のはじめの取り組みとして、大学が立地する静岡市の三保松原を対象として、次のことを実地で学ぶことを目的とした。

  1. 地域資源を知る
  2. 調査企画から、質問項目設定、調査票作成、実査、集計、分析、報告書作成までの一連の観光に関わる調査手法を知る
  3. 自ら入手した地域のデータを他者にわかりやく調査結果としてまとめて発表する
活動内容

三保松原に関する文献調査により、各自の興味、問題意識を発表後、1.来訪者行動評価、2.情報発信、3.環境保全の3グループに分かれて、グループ毎に調査内容を検討し、実査、報告書作成、発表を分担して進めた。現地では、情報発信グループの2名が世界文化遺産登録後に設置された「みほナビ」という静岡市の情報発信施設や標識と利用者の様子を観察し、記録に収めた。その他の7名は現地を訪れる来訪者を対象としたアンケート調査の調査員として回答への協力を求め、106名から回答を得ることができた。回答データの集計、分析の過程で生じた疑問を、環境保全グループの4名が静岡市役所生活文化局文化スポーツ部文化財課文化財課へインタビュー調査に出向き、対応が迫られる三保松原の行政の取り組みの現状、今後の計画について説明をいただき、知見を深めた。

成果

9月末から始まった専門演習のゼミメンバー間で前向きに議論し、協力し合いながら調査に取り組み、地域資源や地域の観光実態について理解を深めることができた。現場で働く方々、来訪者、行政の担当者と学生が実際に対峙することにより、地域資源への関心、観光調査のスキル向上の意欲を高めることができた。また、学生が執筆した調査報告書をインタビュー調査にご協力いただいた静岡市役所に2015年2月末に提出した。

メッセージ

私の研究室では,観光地や観光施設などのフィールドで、学生とともに来訪者へのアンケートや観光振興に取り組む主体を対象としたインタビューを通じた社会調査をこれまで行ってきました。これからも地域の観光振興に向けた検討を行っていきたいと考えています。地域磨きには外からの視点を持つことが有用です。様々なニーズを持つ人の視点で地域を見直してみましょう。

地域連携事業に関するお問い合わせ・ご相談

(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当

Tel&Fax 054-262-0091