事業名 | 2015年度人間社会学科展開科目「観光フィールドワーク演習」地域活性化 -静岡市の地域活性化事例- |
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担当者 | 野瀬 元子(2017年度退職) |
所属 | 人間社会学科 |
実施時期 | 2015年9月25日~2016年2月15日 |
分野 | 地域づくり |
キーワード | 地域活性化、エリアマネジメント、空き店舗対策、交通、シティプロモーション |
静岡市の中心市街地をフィールドとして、静岡市のエリアマネジメント、呉服町商店街の活性化、清水駅前銀座商店街の空き店舗対策、静岡市中心市街地の交通の現状、自治体が行う地域活性化事業の取り組みであるシティプロモーションに着目した履修者が調査計画を立案し、調査を行った。
静岡市中心市街地をフィールドとした地域活性化の現状を把握することを目的として、次の5つのテーマに着目して調査を実施した。
静岡市の地域活性化事例の実態を把握するため、履修者各自の関心に基づき、上の5つのテーマに分かれてグループワークによる調査を実施した。
(履修学生24名 担当教員1名)
はじめに、地域経営について行政などの公的機関に頼り切らずに、地域住民・地権者・テナント等が自主的に地域の未来像を提示し、地域を維持・管理して事業活動を行う一連の活動を指すエリアマネジメントについて、文献調査による他地域の事例と静岡市の事例の比較から理解を深めた。次に、2つのグループにより、人通りが多い呉服町商店街における活性化の取組み、空き店舗が目立つ清水駅前銀座商店街の対策のそれぞれの現状を調査することによって、静岡市内で起きている街の変化の実地踏査とそれに対する活動主体の聞き取り調査から、地域活性化策の事業継続化の課題について考えることができた。また、地域における人の流れに関わる交通政策について、利用者の意見、整備を担う行政の持つ展望を知ることで、交通政策が果たす役割について認識を深めた。最後に、シティプロ―モーションという、そこに住む地域住民の愛着度の形成から地域の売り込みや自治体名の知名度の向上を図り、地域のイメージを高め、経営資源の獲得を目指す活動と言われる取り組みについて静岡県内3市の取り組み比較から、その活動の現状や目指す範囲を具体的に認識することができた。以上のように、発表会での調査結果の説明および質疑応答を経験することを通じて、履修学生が地域と自身との関わりについて認識を広げることができた。「観光フィールドワーク演習 調査実習報告書2015」として、2016年2月に刊行した。
私の研究室では,観光地や観光施設などのフィールドで,学生とともに来訪者へのアンケートや観光振興に取り組む主体を対象としたインタビューを通じた社会調査をこれまで行ってきました.これからも地域の観光振興に向けた検討を行っていきたいと考えています.地域磨きには外からの視点を持つことが有用です.様々なニーズを持つ人の視点で地域を見直してみましょう.
(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当
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