温泉宿泊施設のメニュー調査(梅ヶ島学区自治会連合会からの委託事業)

基本情報

事業名 温泉宿泊施設のメニュー調査(梅ヶ島学区自治会連合会からの委託事業)
担当者 前田 節子(2019年度退職)
所属 短期大学部食物学科
実施時期 2013年7月~2014年3月31日
分野 観光、地域づくり
キーワード 文学、近代化

事業の紹介

概要

梅ヶ島温泉宿泊施設のメニュー調査を、梅ヶ島自治会連合会「おらんとここれ一番事業」から委託された事業である。

目的

「おらんとここれ一番事業」の実施にあたり、梅ヶ島学区自治会連合会からの依頼で温泉宿泊施設のメニュー調査を行うことにより、現状と問題点を明らかにし、温泉施設の活性化と集落維持に役立てる。

活動内容

梅ヶ島温泉、新田温泉の4つの温泉施設(宿泊代金1泊2日 9,500〜13,000)に宿泊し、各施設の標準的なメニューを朝と夕提供していただき栄養価を求めるための調査を行なった。反復は3回とり、その平均値を用いて種々の解析を行なった。

 

成果

日本人の食事摂取基準と比較して、いずれの施設も食塩相当量、タンパク含量、資質含量が高いことがわかった。一方で、カルシウム摂取量は基準値かそれ以下の施設が多かった。生活習慣病等の疾病をもつ人を対象にした療養型メニューに改変するためのプランを検討することで、施設によっては滞在型の宿泊形態がとれる可能性があることがわかった。この調査は、温泉宿泊施設開業以来初の栄養調査であった。宿泊施設のへの宿泊は非日常的であるため、厳しい栄養管理は必要ない。しかしながら、特定の栄養素の過剰摂取は身体への負担が大きいことは明白である。この事業により、今まで閉鎖された環境にあった栄養的な解明の糸口をつかむことができた。また、宿泊を伴う調査を行なうことで、地域住民との交流も深くなり、大学の知と地域との連携に繫がっていった。

今後の予定

静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センターで栽培されている作物を利用した加工食品(青島温州のマーマレード・とまとパン・レモンパン・米粉のシフォンケーキなど)を静大と恊働で製品化する計画をしています。

メッセージ

在来作物に関する調査研究を、他大学の教員や地域の方々と行っています。在来作物は高齢者が栽培していることが多く、種や農業技術の次世代への継承も問題となっています。県内各地にも種々の在来作物があることがわかってきました。それらの周辺にある文化についても検証していきます。
中山間地にある温泉施設の療養型メニューについて栄養調査をしてきました。生活習慣病などの疾病を持つ利用者にも対応できる療養型メニューを地域の方と考えています。

地域連携事業に関するお問い合わせ・ご相談

(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当

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