事業名 | まちづくりトレジャーハンティング2024 ―地域振興への調査活動と実践的取り組み― |
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担当者 | 毛利 康秀 |
所属 | 人間社会学部人間社会学科 |
実施時期 | 2024年4月1日~2025年3月31日 |
分野 | 地域社会学、観光社会学 |
キーワード | 地域振興、都市計画、国際交流 |
I Loveしずおか協議会と静岡大学・静岡英和学院大学との連携及び協力に関する協定に基づき、「地域創造フィールドワーク」の受講生に毛利ゼミの学生が参加して七間町名店街および呉服町名店街を活性化させるための取り組みを行った。
静岡市中心市街地に位置する七間町名店街および呉服町名店街は、コロナ禍を乗り越えて賑わいの創出へ向けた取り組みが進められている。それぞれの商店街の特色を活かしつつ、さらなる活性化のために学生の立場からどのように貢献できるかを考え、可能なところから実践していくことを目指した。
七間町名店街では来訪者の増加を目指したイベントを開催するとともに、子育て世代にやさしいまちづくりにも取り組んでいる。これらのイベントに学生が参加して賑わいに貢献するとともに、子育て世代のニーズを探るための調査を行った。呉服町名店街の中心部に位置する「静岡呉服町ビル」は、防災建築街区を形成する商店街建築としての価値が文化庁より評価されている。これが市民にどのように認知され、呉服町ビルがある景観がどのくらい親しまれているかに関する予備的な調査を行った。
七間町で10月に開催されたストリートファッションショーに留学生が参加するとともに12月に開催された「青空市」に出展して「留学生の母国のお茶の試飲会」を開催し、異文化理解・異文化交流を通じた地域活性化への貢献を目指した。七間町に関するアンケート調査を行い、子育て世代にやさしいまちづくりを推進していくために求められるニーズとして、休憩場所の設置や子どもが自由に遊べるスペース、授乳スペースの拡充に対するニーズが高いことを明らかにした。呉服町に関するアンケートも行い、静岡呉服町ビルの商店街建築史上の価値を「知らなかった」とする回答が多数を占めたが、呉服町らしい景観の形成に寄与しているとする回答が多いことも判明した。景観を保全し価値を再発見・周知していくための活動が今後重要になってくると考えられる。
活動の成果をフィードバックするため、情報発信する機会を増やしていく予定である。
2025年度以降も引き続き同じテーマに取り組み、短期的に実現可能な活動で成果を出していくとともに、中長期的な課題解決についての提言も取りまとめていくことを構想している。
(窓口)静岡英和学院大学 企画部 地域連携担当
Tel&Fax 054-262-0091