金田 健司
(Kaneda Kenji)
所属
静岡英和学院大学
人間社会学部コミュニティ福祉学科
職名
教授
学位(取得大学)
修士(教育学)(筑波大学)
最終学歴
筑波大学大学院博士課程教育学研究科教育基礎学専攻教育哲学研究室博士課程単位取得満期退学
研究内容
専門分野
教育哲学(ドイツ教育思想史)
研究課題
- 敬虔なルター派プロテスタントであった精神科学派の哲学者、教育学者、心理学者であるEduard Sprangerの教育哲学を研究していますが、当面の目標はSprangerのソクラテス観を研究していこうと思っています。
研究実績(主要なもの)
- [論文]「帝政期シュプランガーにおける教育者の本質に関する考察」社会人文学会編『社会と人文第17号』(令和2年3月)
- [論文]「教育と世界観——パウルゼンの宗教教授論ならびにシュプランガーの世界観論を手掛かりに」社会人文学会編『社会と人文第16号』(平成31年3月)
- [論文]「帝政期シュプランガーにおける精神科学の形成過程——精神科学の客観性と方法について」社会人文学会編『社会と人文第15号』(平成30年3月)
- [論文]「ヴァイマール期シュプランガーにおける『精神科学』と『価値判断』の関係について——M.ヴェーバーと対照させることの妥当性を問う——」社会人文学会編『社会と人文第14号』(平成29年3月)
- [論文]「人間形成をめぐる他者性と個別性——R.ロッホナーと高橋勝の所論を手掛かりに」社会人文学会編『社会と人文第13号』(平成28年3月)
- [論文]「ヴァイマール期教育科学論の現象学的性格についてⅡ——WissenschaftかPhilosophieか」社会人文学会編『社会と人文第13号』(平成28年3月)
- [論文]「ヴァイマール期教育科学論の現象学的性格についてⅠ——WissenschaftかPhilosophieか」社会人文学会編『社会と人文第12号』(平成27年3月)
- [論文]「E.クリークにおける『教育』と『陶冶』の概念」社会人文学会編『社会と人文第8号』(平成23年3月)
- [論文]「E.クリークにおける教育と発達の関係」武蔵大学人文学会編『人文学会雑誌第35巻第3号』(平成16年2月)
[著書]『改訂版 教職用語辞典』(共著)一藝社、令和元年7月.
- [著書]『教育の本質と教師の学び』(編著)学文社、平成31年4月.
- [著書]『MINERVAはじめて学ぶ教職Ⅰ 教育学原論』(共著)ミネルヴァ書房、平成30年6月.
- [著書]『教職シリーズ 道徳教育論』(共著)培風館、平成23年10月.
- [著書]『改訂版 現代教育本質論』(編著)学文社、平成21年4月.
- [著書]『教育実習64の質問』(編集代表)学文社、平成21年4月.
- [著書]『教職用語辞典』(共著)一藝社、平成20年4月.
- [著書]『教育哲学の再構築』(共著)学文社、平成18年3月.
- [著書]『現代教育本質論』(編著)学文社、平成16年4月.
- [著書]『実践に活かす教育基礎論・教職論』(共著)学時出版、平成15年4月.
- [著書]『教育実習57の質問』(共著)学文社、平成4年4月.
所属学会
- 日本教育学会
- 日本教師教育学会
- 教育哲学会
- 日本カトリック教育学会
- 社会人文学会
- 関東教育学会
- 筑波大学教育学会
e-mailアドレス
k.kanedashizuoka-eiwa.ac.jp
メッセージ
若き日に書をどれだけたくさん読んだかによって、その人の人生の質は決まります。勘違いしないでください。「人生の質」とは、お金持ちになれるかなれないかといったようなケチな話ではありません。「人生の質」とは「人生の指標」のことです。どんなにお金を持っていても、人生の指標を持たない人は、お金を無駄に使います。それに対し、人生の指標を持っている人は、お金を“心のために”使います。
小なりと雖も、本学の図書館には10万冊を超える書籍が所蔵されています。むろん、自分の志向性やレヴェルに合わない書を無理やり読む必要はありません。本を嫌いになってしまいますから。自分の志向性に合わせ、今の自分のレヴェルより1ランクか2ランク上の書籍を、時間をかけて、ゆっくり、じっくり、納得がいくまで読んでみてください。一冊一冊の書は、皆さんを確実に高めてくれます。PCやスマホでは得られない知的満足感を得させてくれます。この大学に在学している皆さんは、福祉学、保育学、教育学、経済学、社会学などの書をたくさん読んでいることと思いますが、入門書の中の入門書レヴェルで構いませんから、哲学の書も読んでみてください。人間や社会の本質が見えてきますよ。何を読んでよいのか分からないときには、どうぞ私の研究室のドアを叩いてください。
この大学の学生さんは、屋内であれ屋外であれ、ほとんどの皆さんが挨拶なり会釈をしてくださいます。だから、私もとても気持ちよく毎日を過ごすことができています。
最後に、私の尊敬する数学者の藤原正彦先生が、どこかのエッセイで書いていた言葉をご紹介します。
「これからが、これまでを決める!」
これまで、皆さんはいろいろな失敗を繰り返してきていると思います。むろん、私だってそうです。しかし、「これからが」充実した善いものになるなら、「これまで」の過失など、自分もそうですが世間も相対化してくれます。これまでがこれからを決めるのではないのです。「これからが、これまでを決める」のです。
皆さんの学生生活、青春時代がより素晴らしいものになりますよう、主イエス・キリストにお祈り致しております。
がんばってね!